数年前からソリッドのグレーの車を街で見かける機会が多くなりました。
実は“グレー”というボディーカラーが自動車業界ではトレンドになってきているのをご存知でしょうか。
今後グレーはホワイト、ブラックに次ぐ新たな定番色になるかもしれません。
今回は、そんなグレーのボディカラーを採用した車たちをご紹介します。
グレーの車13選
アバルト 595
出典:ABARTH
グレーというボディカラーはこのアバルト無しには語れません。
グリジオ・カンポヴォ―ロ(Grigio Campovolo)というグレーカラーは、アバルトを象徴する伝統のカラーリングです。
20世紀半ば戦闘機に使用していたソリッドグレーのカラーを流用したドラム缶からアイディアを得ています。
そのグレーは軽量で空力的に優れているとし、アバルトのレーシングカーに採用されたのが起源です。
以来、アバルトのグレーはアイコン的な存在になり、グレーカラー流行のパイオニアとも言えます。
ランボルギーニ ウラカン
出典:911 Sport
ランボルギーニのグレーカラーであるグリジオ・テレスト(Grigio Telesto)は、リミテッドモデルの純正色としてしばしば採用されています。
例としては、上記のウラカン・ペルフォルマンテやムルシエラゴSVなどです。
いずれも、レーシーなパフォーマンスモデルであり、アバルトと同様の意味合いでグレーを用いていることが覗えます。
アウディ RSシリーズ
出典:アウディジャパン
アウディのRSラインに採用されているナルド・グレー(Nardo Grey)です。
RSシリーズは言わずと知れたアウディのスポーツラインです。
また、TTもナルド・グレーをあしらった限定モデルが販売さえており、いずれもスポーツモデルでこのカラーリングが採用されています。
メルセデス・ベンツ AMG
出典:Wikipedia
メルセデスのオプションカラーに設定されているセレナイト・グレー・マグノ(Selenite Grey Magno)です。
メルセデスは同系色のセレナイト・グレー・メタリックも設定されていますが、マグノの方がグレー感が強く、AMGのスポーティな印象とマッチしています。
フォルクスワーゲン Arteon R-Line Edition
出典:motor1.com
フォルクスワーゲンンのフラッグシップセダンであるArteonに採用されたムーンストーン・グレー(Moonstone Grey)です。
世界限定1,000台販売のR-Line Editionにのみこのグレーが採用されました。
MINI 全車種
出典:autofilou
ミニの純正色として展開されているエメラルド・グレー・メタリック(Emerald Grey Metallic)です。
名の通りグリーンが配合されていることにより、カーキのような色合いになっています。
マクラーレン 600LT
出典:McLaren
マクラーレンはサーキット走行を重視し、ロングテールを意味するLTモデルにのみグレーカラーを用意しています。
600LTにはシケイン・エフェクト(CHICANE EFFECT)が採用されており、これは以前の675LTに用意されていたグレーカラーと同じものです。
マクラーレン 765LT
出典:McLaren
765LTにはシケイン・エフェクトの他に新色となるスモーク・ホワイト(SMOKED WHITE)が用意されています。
“ホワイト”というネーミングですがグレー感が非常に強く、通常のホワイトよりもスポーティな印象を受けます。
ロータス エリーゼ
出典:LCI Limited
ロータス・エリーゼのグレーカラーはスペシャルカラーエディションという日本限定のボディカラーに採用された色です。
バトルシップグレーと呼ばれる限定色は、以前にエキシージ Cup 430に採用されていたカラーと同様のものになります。
シトロエン C3/GRAND C4
出典:CITROEN
個性的なデザインの車を展開するシトロエンはカラーリングも個性的です。
サーブル(SABLE)と呼ばれる純正のグレーカラーはベージュのような色味があり、スポーティな表情を持つ通常のグレーに比べ、柔らかい印象を受けます。
マツダ ロードスター / マツダ3
出典:マツダ
昨今マツダに登場した新色のグレーカラーであるポリメタルグレーメタリックです。
ロードスターには元々、セラミックメタリックというホワイトグレーのようなボディカラーが設定されていましたが、それが廃盤となりこのボディカラーが設定されました。
メタリックですがソリッドに近い色味であり、マクラーレンのシケイン・エフェクトにも似ています。
スバル XV
出典:clicccar
スバルXVの純正色であるデザートカーキです。
ソリッドグレーに若干のグリーン味が追加されたこの色はSUVの無骨さにマッチしています。
このボディカラーは、2013年のAuto Color Awardsのグランプリを獲得しており、デザイン性に長けたカラーリングであることが分かります。
スズキ ジムニー
出典:スズキ
スズキの3代目ジムニーに設定されている純正色ミディアムグレーです。
スバルXVとは対照的に、純グレーを用いることでスポーティな印象になっています。
まとめ:グレーという選択
日本で車のボディカラーはブラックとホワイトが定番であり、この2色はリセールの査定においても高い価値をつけると言われています。
ゆえに、多くの人がこの2色に集中するため、日本車のボディカラーを見ると海外ブランドに比べ選択肢が少ないです。
実はイギリスも日本と似たような傾向があり、ブラックとホワイトが15年以上人気色として支持されてきました。
しかし、2018年にその常識が覆され、グレーが最も人気のボディカラーになりました。
今回紹介した車のほとんどが欧州車であるように、ヨーロッパではグレーカラーが定番色になりつつあります。
日本ではまだまだ定着しておらず、街で見かけることはほとんどないボディカラーですが、海外の流行を見ると日本にもグレーカラーの波が押し寄せてくると考えてもいいのではないでしょうか。
流行りを先取りしたい方やブラック・ホワイトの色味に飽きた方にはこのグレーという新たな選択をおすすめします!
以上、グレーカラーの車のご紹介でした。