リカンベントとは?おすすめブランドもご紹介!

自転車

ライダーが寝てるような体勢でペダルを漕いでいる不思議な自転車に出会ったことはありませんか?

おそらくそれは”リカンベント“だと思われます。

今回はそのリカンベントとはどのような乗り物なのかという疑問にお答えしながら最後にはおすすめのブランドもご紹介します。

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リカンベントとは?

出典:Basically Bicycles

「寝そべった」などの意味を持つリカンベント(Recumbent)は、その名の通り寝そべった体勢で運転できる自転車の1種です。

画像からもわかるように、ペダルはフロントタイヤ付近に設けられ、リアタイヤの上部に座るような設計がなされており、一般的な自転車とは大きく異なります。

出典:bmc-Switzerland

こちらは、ロードバイクのタイムトライアル用の車両ですがフレームの各所に空気抵抗を減らし、風の流れをコントロールしようとする工夫が見られます。

このように自転車と空気抵抗は切っても切れない関係にあり、如何にして空気抵抗を減らせるかというのが長年のテーマになっています。

リカンベントはそのテーマの1つの突破口であり、人間をなるべく直線に配置し、前方投影面積を減らすことで空気抵抗軽減を狙っています。

したがって、リカンベントは非常に速い速度域での走行が可能であり、まさに究極の自転車と言えます。

リカンベントの種類

リカンベントと一口に言っても、駆動輪の違いやタイヤサイズ、乗車位置などが種々様々であり、一般的な自転車のような確立したフォーマットがありません。

しかし、一般的には乗車位置によって分類されることが多く、今回はそちらに則ってご紹介します。

ローレーサー

出典:nikirin.com

ローレーサーはリカンベントの中で最も着座位置の低いカテゴリーです。

着座位置が低いため前方投影面積が最も小さく、最も空気抵抗の少ないモデルです。
つまり、リカンベントで最もスピードに優れたレーシーなカテゴリーです。

ミッドレーサー

出典:nikirin.com

ミッドレーサーはリカンベントの中で最もベーシックなモデルです。

このカテゴリーが最も普及しており、フレーム構造やタイヤサイズ等メーカによって様々であり種類に富んでいます。

また、着座位置からペダルまでの距離を短く設計できるため足つきが良く、身長の低い方や初心者も安心して乗車できます。

ハイレーサー

出典:nikirin.com

ハイレーサーはリカンベントの中で最も着座位置が高く設定されたモデルです。

上記の画像からもわかるように、前後両輪が同一サイズのホイールに設定されており、24インチ以上の比較的大径のホイールサイズで設計されてるがゆえに着座位置が高くなっています。

一般的な自転車からも想像できるように、大径ホイールを用いることで高速巡行に優れています。

トライク

出典:Performer Cycles

リカンベントの中で3輪のモデルをリカンベントトライクというカテゴリーも存在します。
ちなみに、トライクと差別化するために一般的な2輪モデルを総称してリカンベントバイクと言います。

トライクはリカンベントバイクでバランスが取りにくい発車時の不安定さを解消し、安全性に優れた誰でも簡単に乗りこなすことが可能なモデルです。

したがって、のんびり流したいという方には最もおすすめできます。

無論、3輪になったことで路面抵抗は増加しますが、ローレーサータイプのトライクであれば高速性能を十分に発揮します。

おすすめリカンベントブランド

PERFORMER CYCLES

出典:Performer Cycles

PERFORMER CYCLESは”Creating Freedom Machine”をテーマに20年以上リカンベントを作り続けているブランドです。

出典:Performer Cycles

ラインナップも豊富で、カーボンフレームを採用したレーシングモデルからサスペンション付きのリカンベント、2人乗りのリカンベントなどユニークな製品まで多くのモデルを取り揃えています。

出典:Performer Cycles

日本のディーラーはNiKIRINHC WORKSで輸入しており、特にNiKiRINは通信販売も行っているため、ディーラーが少なくリカンベント購入に悩んでる方にもおすすめできます。

ICE

出典:ICE

ICEも20年以上続くイギリスのリカンベントブランドです。
こちらは主に3輪のトライクを中心に製造しています。

出典:ICE

ラインナップのVTXは2018,2019シーズンの世界大会で優勝した車両であり、そのパフォーマンスは折り紙付きです。

出典:ICE

また、リカンベントでは珍しい太いブロックタイヤを装備したマウンテンタイプのモデルも製造しています。

国内の正規ディーラーはLORO CYCLEWORKS KYOTOの1店舗のみですが、 HC WORKSもICEの製品を取り扱っているようです。

RANS

出典:RANS Bikes

航空機メーカーのノウハウを活かした自転車を制作しているのがこのRANSです。

クランクフォワードと呼ばれるサドルよりも前方にクランクを設けた自転車やリカンベントを販売しています。

出典:RANS

国内ディーラーは LORO CYCLEWORKS KYOTOが輸入販売を行っています。

KATANGA

出典:KATANGA

KATANGAはチェコでベロモービルの制作を行っているブランドです。
ベロモービル(velomobile)はリカンベントにカウルを被せたモデルであり、空気力学を駆使し空気抵抗を最大限まで減らすことで通常のネイキッドモデルよりも高速性能に優れたモデルを指します。

また、100km/hを優に超える速度での走行も可能です

出典:velomobile media

KATANGAのベロモービルであるWAWはリカンベントトライクをベースに美しいカウルを被せたモデルです。

出典: velomobile media

フォーミュラカーを彷彿とさせるカーボンを用いた室内の造形は、男のロマンを擽ります。

国内ではveloart intelligenceが輸入販売を行っています。

まとめ

いかがでしたか。

寝そべりながら運転する“謎の自転車”リカンベント

国内ではほとんど見かけることない自転車ですが、意外にも豊富なラインナップが展開されており、機能面でも一般的な自転車よりも優れていることが分かりました。

特にベロモービルはレーシングカーのような造形でロマンの溢れる車両です。

自転車の速度感に満足できない方やちょっと変わった自転車に乗りたい方などはリカンベントをおすすめします。

以上、リカンベントとそのおすすめブランドのご紹介でした!

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